=はじめに=

初心者の方や子ども達に絵を教えるってどういう事なんでしょうか?

絵の具の使い方などの技術を教える。
色彩のしくみ。
デッサンのプロセスを説明する。
制作上のヒントを与える。 

などなど、絵に関しては、知ってほしい基礎的な事が多く有ります。でも、受け手側の感受性は様々です。画一的な説明では、伝わらない事も多いようで、私自身戸惑う場面もしばしば有ります。
 私は長年にわたり、美術やその周辺に携わってきました。絵画やデザインの基本は※ディゼーニョ(伊)に有ると考えています。
 自己表現としての美術も商業美術の活動においても共通する最も根源の造形の本質であろうと解釈しております。
 更に、絵(造形作品)は小さな宇宙であってほしいと考えています。世の中に無駄なものなど無いと同様に、たとえささやかであっても、存在意義や価値のあるものこそ佳き作品と言えるのではないでしょうか。
 本当に「絵の何か」を伝える事は難しいのですが、今まで経験、習得した事を少しでも後進の皆様に還元できればと思っております。

大木図画工房 講師  :大木憲治



    ※ディゼーニョ(伊)disegno
 デザイン(英)とデッサン(仏)という言葉のもとをたどればイタリア語の「ディゼーニョ」両者の間にはきっても切れない関係がある。ルネッサンスの時代にそれ迄別々なものと考えられてきた建築、彫刻、絵画が、「ディゼーニョ」として共通の理念としてまとめられた。この場合ディゼーニョとは構図を生み出す構想力であると同時に、それを実現する技術であった。すなわち、デザインでもありデッサンでもあったのだ。デッサンに支えられていなければ、デザインは成立されないし、デザイン無しに本当のデッサンは生まれてこない。新の芸術家は手を動かしながら考え、頭を使いながら描く。それがディゼーニョである。

           
   
         「デザインとデッサン 高階秀爾」より

 

 

大木 憲治 ギャラリー
『秘密の魚』
『花の箱』
『機械仕掛け』
紙、鉛筆
紙、鉛筆
紙、鉛筆
     
『夜に思う』
『静かの日』 『花について』
紙、鉛筆
紙、鉛筆
紙、鉛筆
     
 

『旅の方法』

『Bird Man』  
アクリル
アクリル、油彩、テンペラ
 
     

◆はじめに◆

◆トップページへ戻る◆

◆☆教室の様子がご覧いただけます☆☆

絵の教室ブログ
◆☆Facebookはこちら →